BEAMS(ビームス)デザイナー水上路美|アップサイクルが社会を変えるかもしれない

 

今日は「ビームス」の話をします

ビームスが新しいブランドを立ち上げました。これが普通のブランドではないんです。

アップサイクル

「アップサイクル」という言葉をご存知ですか

「リサイクル」とは違う概念です

「3R」として知られる、「リディユース」「リユース」「リサイクル」は廃棄されるものを減らしたり、再利用したり、原料に戻したたりと、元となるものの価値を下げることで不用品などを消費の循環委戻す、いわば「ダウンサイクル」と言えます

それとは違った角度から新しい方法として注目を集めているのが、元の物に手を加えることで価値を上げる「アップサイクル」という概念です

ファッション産業

この「アップサイクル」が注目されているのがファッション産業です

ファッション産業は、流行の流れが早いことや、大量生産により、店頭での売れ残りが発生するのは宿命みたいなものです

その売れ残りの一部はセール品やアウトレット品にまわされる場合もありますが
ファッションメーカーはブランド価値の低下を防ぐためにアウトレットにまわさずに焼却処分しています

アウトレットモール

話は変わりますが、アウトレット店舗の立地もファッションメーカーはデリケートになっています

例えば関東の場合ですがアウトレット店舗は国道16号環状の内側に作ってはいけないという決まりがありました。

ブランド価値を下げないまたはできるだけ下げないように、「東京都心では安売りしないようにしよう」という理由です

だから、各地にあるアウトレットモールは地方や郊外に立地しています

現在各地にたくさんあるアウトレットモールですが、その先駆けとなるアウトレットモールが神奈川県相模原市にあったのをご存知ですか?

相模原市古淵の国道16号沿いにありました。

「ビーズウォーク」といいます

国道16号の外回り側のロードサイドに建っていました

先の16号ルールでいうとギリギリ16号の外側になります

道路挟んで反対側は16号の内側になってしまいます

思い切り攻めた立地だと思います

ボクも何回か買い物にいったことがありますがずいぶん前に閉店しています

この16号ルールはその後若干ゆるくなって、16号の内側にもアウトレットモールができています

BEAMS(ビームス)の登場

さてアップサイクルの話に戻ります

日本を代表するセレクトショップに「ビームス」があります

ボクも大好きなショップです。

初期のビームスは文字通りセレクトショップで、みんなが知らないような商品、おしゃれ感度が高い商品を輸入して販売していました

その後、ビームスが有名になってくるにつれ、他社製品だけでなく自社製品、つまりビームスブランドの商品も製造して販売するようになってきました

このように自社で生産するようになってくると売れのこり在庫の問題はさけて通れなくなってきました

そのビームスが新ブランドを立ち上げました「ビームスクチュール」です

たぶんオートクチュール(高級注文服)のクチュールだと思います

ビームスが倉庫に抱えるデッドストック品に手仕事によって手を加えて「一点モノ」をつくりあげます

「アップサイクル」です

デザイナーを務めるのは同社の「レイビームス」のデザイナー水上路美(みずかみ ろみ)氏です

ろみって名前もデザイナーぽいですね

ボクは「ビームスクチュール」は成功すると思っています

「アップサイクル」というかっこいい名前で呼んでますが、ようは在庫品に加工するということです

下手すると昭和でいうところの「お姉ちゃんの洋服にお母さんがレースを付けて妹に着せた」というダサさが出てしまいます

でもアップサイクルをやるのがビームスになってくると全然違います。

デザイナー水上氏のデザイン力が高いのもありますし、ビームスというブランドがつくことで、新たな価値が生まれています。

そこにさらに「一点モノ」という価値がプラスされます

ボクは成功すると思います

ていうか売れてます

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